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【確定】福岡県の最低賃金は1,114円へ|10月4日までに会社がやること

福岡県の最低賃金が決まりました。1,114円です。

2026年8月10日、福岡地方最低賃金審議会が、現在の1,057円から57円引き上げて1,114円とする答申を行いました。国が示した目安(福岡の区分は56円)を1円上回る水準で、引き上げ額としては過去2番目の大きさです。

そして大事なのが、発効日は10月4日ということ。

この日から、県内で働くすべての人の時給が1,114円を下回ってはいけません。パート・アルバイトはもちろん、月給制の正社員も対象です。

準備の期限がはっきりしました。ここから逆算して、何をしておくといいかを整理します。

福岡県の最低賃金の現在地|時給1,057円

まず現状の確認です。福岡県の最低賃金は現在、時給1,057円です。

2025年度の改定では、国の目安(63円)を2円上回る65円の引き上げとなり、上げ幅は現行方式になって以来、最大でした。900円台から一気に1,000円台に乗ったことで「パートさんの時給を見直したばかり」という会社も多いと思います。

福岡県は1,114円に決定|過去2番目の引き上げ幅

あらためて確定内容を整理します。

  • 新しい最低賃金:時給1,114円(現在1,057円から57円引き上げ)
  • 答申日:2026年8月10日(福岡地方最低賃金審議会)
  • 発効日:2026年10月4日

国の中央最低賃金審議会が7月28日に示した目安は、全国加重平均で55円、福岡県が属する区分では56円でした。福岡県はこれを1円上回る57円での決着です。昨年も目安を2円上回っており、2年連続で目安超えの引き上げとなりました。

引き上げ率はおよそ5.4%。全国平均は1,177円で、福岡県はそれをやや下回る水準ですが、引き上げ額そのものは過去2番目の大きさです。

忘れてはいけないのが発効日の「10月4日」という日付です。9月30日でも10月1日でもありません。10月4日以降に支払う賃金から新しい最低賃金が適用されるので、給与計算の締め日をまたぐ会社は、月の途中で時給が変わる形になります。日割りの処理が必要になるケースもあるので、給与計算ソフトの設定変更は早めに済ませておいてください。

なお、政府は「全国平均1,500円」の目標を掲げています。今回1,176円前後まで来たので、まだ300円以上の道のりが残っています。来年以降も同程度の引き上げが続く前提で、賃金計画を立てておくのが安全です。

意外と多い「月給の人が最低賃金割れ」|時給換算を忘れずに

最低賃金というとパート・アルバイトの時給の話だと思われがちですが、正直に言うと、実務でよく引っかかるのは月給制の正社員の方です。

月給制の場合、次の式で時給に換算して最低賃金と比べます。

月給(基本給+諸手当)÷月平均所定労働時間=時給換算額

たとえば月給18万円で、月平均の所定労働時間が167時間の会社なら、時給換算は約1,078円になります。10月4日から適用される最低賃金1,114円を下回るので、このままでは違法状態になります。パートの時給だけ見直して、月給者を確認し忘れる、これが一番多い失敗パターンです。

注意したいのは、換算に含めないお金があることです。通勤手当・家族手当・精皆勤手当、時間外手当、賞与は除外して計算します。「手当込みならクリアしているはず」が通用しない仕組みなので、基本給ベースで一度確認してみる必要があります。

なお、最低賃金を下回る賃金で働かせた場合、その差額の支払い義務に加えて、50万円以下の罰金の対象になります。

※正式発表前で47都道府県のデータが出そろっていないため、以下の最低賃金チェックツールは最新版には対応していません。【2026年8月31日時点】

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会社が今からやっておく4つの準備

期限は10月3日です。逆算すると、9月中には作業を終えておきたいところです。

1.自社の「いちばん低い時給」を洗い出す

パート・アルバイトの時給だけでなく、月給者も時給換算して、事業場でいちばん低い賃金を把握します。ここが新しい最低賃金を下回るなら、10月3日までに賃上げが必要です。

2.賃金テーブルの「詰まり」をチェックする

最低賃金の引き上げが続くと、新人と勤続5年の先輩の時給差が数十円、という「賃金の詰まり」が起きます。下だけ上げ続けると先輩層の不満がたまるので、全体のバランスを見た賃金テーブルの見直しがセットになります。

3.雇用契約書・労働条件通知書を更新する

時給を変えたら、契約書類も更新が必要です。2026年4月からは扶養の判定が労働契約ベースに変わったので、契約書の賃金記載はこれまで以上に重要になっています。時給アップで扶養のライン(130万円)に近づくパートさんが出てくる点も要注意です。

詳しくはこちらの記事もご覧ください。

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4.賃上げの負担を「助成金」で軽くする

実は、この賃上げに使える国の助成金があります。設備投資費用の最大8割・上限600万円が助成される「業務改善助成金」です。申請受付は9月1日開始、締切は新しい最低賃金の発効日の前日まで(福岡は10月3日)。「最低賃金が確定してから考える」では間に合いません。

賃上げ費用の最大8割・上限600万円が助成される制度があります。詳しくは以下の記事で解説しています↓

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「どうせ上げる」なら、計画的に賃金を上げませんか

最低賃金の引き上げは、もう毎年の恒例行事です。避けられないコストととらえるか、助成金と組み合わせて生産性向上のきっかけにするかで、数年後の会社の姿は変わってくる気がします。

当事務所では、自社の最低賃金チェック(月給者の時給換算を含む)、賃金テーブルの見直し、業務改善助成金の活用まで、福岡県の中小企業の賃上げ対応をまとめてお手伝いしています。

「うちの給与、大丈夫?」という確認だけでも大丈夫です。初回相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

※本記事は、2026年9月時点の情報に基づいています。福岡県の2026年度の最低賃金は1,114円(2026年10月4日発効)で確定しています。

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